簡単手作りバターレシピ
先日、十勝管内大樹町にある、自然体験村「インカルシペ」さんに、私がダッチオーブン料理を依頼されお邪魔したときに、近所の 「夢いっぱい牧場」の社長さんが子どもたちとやった手作りバターの作り方をご紹介します。
<手作りバター>
所要時間 約20分
材料費 約500円
<用意するもの>
空きペットボトル(500ml)
<食材> ※ペットボトル1本あたり
生クリーム 100cc (乳脂肪分のもの)
ノンホモ牛乳 100cc (搾りたての乳脂肪が浮いてくるもの)
塩 少々
※ノンホモ牛乳がなければ、生クリーム200ccでやってみましょう。
<作り方>
まず、きれいに洗ったペットボトル(500ml)に、ノンホモ牛乳100mlと生クリーム100mlを入れます。
ちなみに、ノンホモ牛乳とは、ホモジナイズ(脂肪の均一化)をする前の搾りたての牛乳のことです。酪農家さんから分けてもらうか、 一部のスーパーや百貨店で購入可能です。(価格は、通常の牛乳の2~3倍はしますが)
市販の牛乳は、ホモジナイズといって、牛乳に含まれる脂肪球に圧力をかけ、細かくして均質化しています。それは、 搾りたての牛乳に含まれる脂肪分(生クリーム)が分離して浮いてしまうことを防ぐためです。
このようなホモジナイズされた牛乳からは、バターを作ることはできません。脂肪球が小さくなりすぎで固まらないからです。
今回は、近所の「半田ファーム」さんのノンホモ牛乳を分けていただき使用しました。
しっかりとペットボトルのふたを閉めて、上下に激しく振ります。
振ります。
振ります。
ただひたすら振り続けます。
疲れてくると、近くにあったハンモックに入れて振っている女の子たちもいました。
これは、良いアイディアなのかどうなのか!?
要は、生クリームと牛乳の含まれる乳脂肪球が、振られることでお互いぶつかり合い、合体して大きな塊にすることがバター作りなので、 たくさん振ればバターになります。
欲張って、ペットボトルにたくさん牛乳と生クリームを入れすぎて、 振っても中身がジャバジャバいわないようならいつまで振ってもバターになりませんのでご注意を。
脂肪球同士がぶつかり合う衝撃が強い方が早くバターになります。
条件が良いと、15分くらいで、突如バターが姿を現します。
一塊になるまで更に振ります。
完全にバターと白いさらさらした液体に分離したら、ふたをあけて、白い液体を注ぎだして飲んじゃいましょう!
これが、いわゆる脱脂乳(無脂肪牛乳)です。
生クリームだけで作られた方の場合は、透明な液体が残るはずです。これは、乳清(ホエー)です。これも飲んじゃいましょう。
ペットボトルの胴体をカッターナイフで切って、味を見ながら塩を数振り入れてスプーンでよく混ぜ、取り出します。
塩を入れる前と入れながらのバターの味の違いを味わうと、バターの美味しさを、塩がいかに引き立てているかがわかると思います。 塩が入る前は、バターの味がよく分りません。
出来立てのバターを、ダッチオーブンで焼いたジャガイモにつけて食べると最高です。
身体を使って頑張って作ったバターは、本当に美味しいですよ。
ぜひ、子どもたちとお試しくださいね。