ダッチオーブンを購入したら、調理する前にやらなくてはいけないシーズニング
ダッチオーブンを購入したら、先ずやらなくてはいけないことがあります。それが、シーズニングです。
買って来たばかりのダッチオーブンと本で見るダッチオーブンの色が違うことにお気づきでしょうか?
新品のダッチオーブンは、きれいな銀色をしています。しかし、使い込まれたダッチオーブンは、ブラックポットとも呼ばれ、 真っ黒な色をしています。あなたのダッチオーブンもその新の姿にしてあげる必要があります。
新品のダッチオーブンは、錆び止めの工業用ワックスが塗られています。
もしも、このままシーズニングをしないで調理したら、ワックス臭いとんでもない料理になってしまいます。しかも、 鋳鉄で出来たダッチオーブンは、硬いスポンジのようなもので、表面には、細かな気泡があり、その中に食材が入り込みくっつきやすいのです。
最初のシーズニングでは、ワックスを取り除き、表面を油の膜でコーティングするという作業を行います。
今回は、最近購入したスキレットを使ってやり方をご紹介しますが、通常のダッチオーブンも基本は同じです。
先ず、本体とふたに水を張り加熱します。
お風呂のお湯くらいの温度になったら火から下ろします。
食器洗い用の洗剤で亀の子タワシを使い全体をゴシゴシと洗います。
洗ったら、お湯で洗剤を洗い流します。
ふたも本体と同様に行います。
ガスコンロの上に置き、加熱します。
すると、白い煙が出てきます。これは、ワックスが焼かれて気化して出ている煙です。
焼かれたところは、色が焦げたような色になるのですが、家庭用のガスコンロでは、周辺まで焼くことができません。 炭火でやる手もあるのですが、今回は、業務用ガスコンロを購入して途中から切り替えました。
業務用ガスコンロを使って屋外で心置きなく焼いていきます。
だんだん、黒くなってきました。全体が黒くなってくるとワックスが焼き尽きて煙が出なくなります。 そうなるまで頑張って加熱しましょう。
本体も焼いていきます。
縁まで黒く焼かれました。こうなったら、ワックス落しは終了です。
次は、いろいろ油のコーティングを作ります。
いったん火から下ろし、熱いうちに、食塩などを含まないサラダ油を少量たらし、キッチンペーパーなどで薄くのばしてきます。
なべの内側全体に油を塗っていきます。
余分な油は、吸い取ってください。薄く何度も油を塗ってコーティングを作らないと剥がれてきて失敗します。
薄く油を塗ったら、再度加熱します。
すると、また白い煙が出てきます。油が気化して煙になるのです。
煙が出なくなるまで加熱します。
煙が出なくなったら、火から下ろしてまた薄く油を塗ります。
何度も言いますが、薄く塗ることが重要です。
また、加熱して、煙が出なくなったら、薄く油を塗ります。
この作業を4回くらい繰り返します。
そうすることで、鋳鉄の表面の細かな凹凸が油の膜でふさがり、焼き付きにくくなります。
ここまでくると、内側の表面は、油の膜が出来ているのがわかるようになります。
ここまでくればもう一息です。
香味野菜を用意します。食べるわけではないので、通常使わないセロリの葉を使いました。ネギやニラなどでも良いです。
これを強火でじっくりと炒めます。これにより香味野菜から出る成分が更にダッチオーブンの表面の細かな隙間を埋めてくれ、 くっ付きにくくなります。
ふたも同様に行います。
焼きあがった野菜は食べないで捨ててくださいね。
最後は、火から下ろして熱いうちに、外側の側面と底にも薄く油を塗ります。
ふたの上も同様に薄く油を塗っておきましょう!
これでシーズニング完了!
よく冷ましてからしまいましょう!
ダッチオーブンは、使い込むうちにどんどんコーティングがしっかりしてくるので、最初のうちは、炒め物を中心に行い、煮込み料理など、 コーティングが取れる料理は避けたほうが良いでしょう。